パラコードでアクセサリーやブレスレットを手作りする時は端末処理が必要になります。
パラコードはナイロン製で中に芯線がある構造になっています。
ハサミで切っただけでは中の芯線が出てきてほつれたり、ナイロンのカバーと芯線がずれてしまいます。
パラコードをハサミで切ったときには末端を熱処理しなげればなりません。
ここではアトウッドのパラコードを使って熱処理方法を紹介します。
ライターであぶるだけ
パラコードの末端処理方法で一番スタンダードなやり方になります。
ライターで先端をあぶって溶かして固めるという方法になります。
①パラコードの先端に火を近づけます。
②切り口部分がグツグツと溶け出します。
③ナイロン部分が溶ければライターから離します。
④そのまま固まるまで待ちます。
きれいに仕上げるコツは線香花火をするようなライターのつけ方をします。
パラコードを垂直に下に向け、真下からライターであぶります。
グツグツと溶け出せば垂直にしたまま固まらせます。
溶けた部分が重力で丸くなるのできれいな仕上がりになります。
あぶりすぎると黒く焦げてしまうので注意が必要です。
ライターであぶって金属を押し付ける
この方法はライターであぶるところまでは同じですが、あぶった後に金属を押し当てる方法になります。
あぶったままの丸い仕上がりでなく、先端が平らな仕上がりになります。
①ハサミやカッターナイフなどを準備しておきます。
②パラコードの先端を火に近づけます。
③切り口部分がグツグツと溶け出します。
④ナイロン部分が溶ければ、すぐにハサミやカッターの先端を押しつけます。
⑤しばらく押しつけておくと切り口部分は平らになります。
あぶった後、指で押して平らにする人がいますが、やけどをするのでやめた方がよいです。
金属であればどのようなものでも代用できます。
グツグツ溶け出したらすぐに強く押しつけるのがコツになります。
ポケットトーチを使う
ポケットトーチは手持ち式のガスバーナーの小さい物になります。
工事現場などで使われるトーチに比べてコンパクトで持ち運びやすいアイテムになります。
炎の温度が1300℃なのでパラコードの先端を一瞬で溶かすことができます。
①パラコードの先端をポケットトーチの炎に近づけます。
②あぶった瞬間からコードの先端が溶け始めます。
③すぐにポケットトーチから離して自然に固まるのを待つか金属製のもので押し固めます。
アウトドア用品・災害用品として販売されているのでパラコードとの相性は抜群です。
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はんだごてを使う
はんだごては電子工作で欠かすことのできない工具になります。
金属がペン先のようになっていて電気によって先端が熱くなります。
はんだ付けや接合部分を加熱する時に使います。
ホームセンターやDIY用品店などで販売されています。
①はんだごての電源を入れ先端が熱くなるまで待機します。
②パラコードの先端にはんだごての先端を押しつけて芯線を溶かしていきます。
③パラコードの先端が固まるまで待ちます。
はんだごてには種類がたくさんあり、温度調節ができる物もあります。
温度調節ができると焦げつかせることなく熱処理することができます。
先端が細くコントロールがしやすいのでゆっくりと正確な末端処理ができます。
ナイロンロープカッターを使う
ナイロンロープの切断に使うカッターになります。
樹脂製の園芸ネットや漁網も切ることができます。
切断後は切り口が溶けて熱処理されているのでほつれることがありません。
①ナイロンロープカッターでパラコードを切ります。
ナイロンテープカッターで切るだけで切断と熱処理ができてしまう優れものです。
パラコードをハサミで切って先端をライターであぶる作業がこれ一つで簡単にできます。
仕上がりも売り物のようにとてもきれいになります。
まとめ
パラコードの色々なエンド処理方法を紹介しました。
オーソドックスな方法で最も端末処理に利用されているのがライターになります。
簡単でコストパフォーマンスに優れているライターはパラコードの処理には人気です。
普通のライターよりターボライターの方が使いやすいです。
ポケットトーチは金額が少し高くはなりますが、山登りやアウトドア好きの人なら持っていることが多いです。
すばやく末端処理をしたい人にはおすすめな方法です。
パラコードの末端処理で一番きれいな仕上がりになるのはナイロンロープカッターになります。
パラコードを編んでブレスレットやアクセサリーなどを作りたい人には便利なアイテムです。
靴の紐にパラコードを使用したい場合などはナイロンロープカッターを使用して斜めに切ると靴穴に通りやすくなります。
パラコードで色々な物をハンドメイドする前に、端末の熱処理をきれいにするのもポイントです。
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