初めての出産・初めての育児をする新米ママ、新米パパに、おすすめの沐浴方法を紹介します。

病院で沐浴指導を受けて練習しますが、退院し実際に自宅で沐浴するのはとても緊張します。

大人が二人揃っていれば沐浴する人とあがりを手伝う人で分担することができ、安心感があります。

父が仕事で遅い場合などに母が一人で沐浴するのはとても大変です。

我が家も長男が生まれた時は1ヶ月間、仕事を早く済ませて帰宅し沐浴の手伝いをしていました。

それでも、母一人で沐浴をしないといけない状況が何度かありました。

次男・長女と3人の沐浴を経験し、4人目の次女になると沐浴のやり方がとても上達し、母一人で沐浴をスムーズにできるようになりました。

母一人でできる沐浴方法を教えてもらい、実践していくうちに同じように一人で沐浴ができるようになりました。

父が一人で沐浴ができるようになるとママの負担を減らすことができます。

沐浴は基本的な方法を実践しながら、自分がやりやすいようにアレンジ・工夫をしていきます。

今回は我が家が実践してきた、大人が一人で沐浴できる方法やコツを紹介します。

沐浴

沐浴前の準備物とセッティング方法

  • ベビーバス

新生児は生まれてから1ケ月程度は抵抗力が弱いのでベビーバスが必要になります。

洗面台・衣装用ケース・タライなどでも代用できますが、温度調節の面でもベビーバスが便利です。

お湯の温度は夏場は38℃、冬場は40℃が適温になります。

ベビーバスに入れるお湯の量が浅いと赤ちゃんがきちんと浸からなかったり、大人の手が疲れます。

ベビーバスに目一杯お湯を入れましょう。

お風呂場にベビーバスを入れてお風呂場のドアは開けた状態で暖房や冷房で脱衣室や部屋の温度調節をします。

風呂場のドアを閉めるとあがりでドアを開けるのが大変です。

ベビーバス

  • 洗面器

お湯を入れておくと、顔を洗う時にガーゼを濡らしたり、かけ湯に利用したりできます。

かけ湯に使う場合は、最初にお湯を洗面器に入れてしまうとあがりにかけ湯をする時にはぬるくなっています。

せっかく温もっている赤ちゃんの体にぬるいお湯をかけるとビックリして泣いてしまいます。

できる限り沐浴するギリギリに洗面器にお湯を入れましょう。

かけ湯はシャワーでもできるので、我が家は主に顔を洗うように洗面器を使っています。

  • ベビーソープ

赤ちゃん用で刺激の少ない肌に優しいベビーソープを準備しましょう。

スキナベーブなど、ベビーバスに入れるものや最初から泡で出るタイプが便利です。

泡タイプを使う場合は、ベビーバスから手の届く範囲に置いておきましょう。

  • ガーゼ2枚

お腹にかけてあげる用1枚と顔を洗う用1枚の合計2枚あれば大丈夫です。

お腹にかけるようのガーゼは服を脱がしてすぐにお腹におくか、手に握らせてあげるので着替え場所に置きます。

顔を洗う用の1枚は洗面器・ベビーソープの近くに置いておきましょう。

ベビーソープとガーゼ

  • バスタオル

吸水性があり、赤ちゃんがすっぽり入るくらい大きいサイズのバスタオルを準備しましょう。

ベビーバスからのあがりで使用するので、ベビーバスの近くに座布団やクションなどを置き、その上にバスタオルをセットしておきます。

  • 着替えとオムツ

着替える場所に着替えとオムツを広げてセットしておきます。

大人が二人いればお風呂場からリビングへ運ぶという事ができますが、一人の場合は脱衣室で着替えた方がよいでしょう。

脱衣室に座布団やクッションであがり用と着替え用と脱衣用の3つのスペースを用意しておきましょう。

あがりからオムツを履くまではおしっこやうんちが出る可能性があるので素早くできる距離が安心です。

着替えのセッティング

  • 湯温計

慣れないうちはお湯の温度を確認しながらおこないますが、実際に使用するのは数回程度です。

一人で沐浴する場合は、何度も湯温を測りながらする余裕はありません。

沐浴は素早くすることが大切なので、慣れれば、自分の手や肌でお湯を確認するようになります。

  • 綿棒と保湿クリームなど

綿棒は耳の水分をとるのに使用します。

へその緒が取れるまではおへその消毒や掃除が必要になるので、消毒液も必要になります。

保湿クリームは沐浴からあがってから5分以内には塗ってあげれるように準備をしておきましょう。

髪ブラシなども必要応じて準備をしておきましょう。

関連記事:赤ちゃんの沐浴後にする事まとめ – 新生児のケア

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一人で沐浴する方法と手順

準備ができればいよいよ沐浴です。

まずは準備物に忘れたものはないか確認しましょう。

「服を脱がす→運ぶ→洗う→あがる→着替える」の流れをシュミレーションしておきましょう。

①服を脱がしてオムツをチェックする

脱衣スペースで服を脱がしてうんちやおしっこをしていないか確認しましょう。

うんちをしていればおしりふきできれいに拭いてから沐浴しましょう。

赤ちゃんの持ち方は両耳を片手の親指と中指で塞ぎ首と頭をしっかりと支えてあげます。

ガーゼをお腹にかけて、もう片方の手で足の間から手を入れお尻を支えます。

②お湯に入れる

赤ちゃんをお湯に入れるときはゆっくりと足から入れます。

首のところまでお湯に入ったらお尻を支えていた手を抜きます。

お尻を支えていた手を抜くと赤ちゃんが足をバタバタと動かすので頭を支えている片手だけでは安定しません。

足をベビーバスの端っこの部分につけてあげると、安定するので赤ちゃんも安心できます。

沐浴の手順

③顔を洗う

洗面器の近くに置いていたガーゼを洗面器のお湯で濡らし、顔を拭いていきます。

顔はベビーソープを使わずにお湯で拭くだけで大丈夫です。

汚れがひどい場合はベビーソープをおでこ・ほっぺ周辺につけてガーゼで拭き取ります。

目→目の周り→おでこや鼻→口と口の周りの順で拭きます。

顔は中から外へ向かって拭くようにしましょう。

沐浴の手順

④頭を洗う

頭は頭皮を中心に洗っていきます。

手でお湯をすくい髪を濡らします。

ベビーソープをつけ、指の腹でやさしく撫でるように洗います。

ガーゼで頭を洗う人がいますが、においの原因は頭皮にあるので、頭皮をしっかりと洗いましょう。

沐浴の手順

洗った後はガーゼで泡を洗い流したり、手でお湯をかけて流します。

沐浴の手順

⑤体を洗う

体は基本的に前面の上から下、後面の上から下の順で洗っていきます。

首、脇、肘の関節部分は汚れがたまりやすいのでしっかりと洗いましょう。

握っている手もお湯の中で広げて指と指の間もきれいに洗います。

お腹・足・お股と洗ったら、手を入れ替えてひっくり返しうつぶせの体勢にします。

沐浴の手順

奥の肩と胸周辺をしっかりと支えて、顔を横にずらしてあげます。

首から背中、お尻と洗っていきます。

顔がお湯に入らないように注意しながら洗いましょう。

うつぶせ洗いが苦手な人が多いですが、怖がらず自信を持ってひっくり返しましょう。

うつ伏せを支えるのは利き手のほうが安心です。

頭と首を支えるのを利き手と反対の手でスタートすると、うつ伏せは利き手になるのでやりやすいです。

沐浴の手順

うつ伏せで洗った後はもう一度、ひっくり返し、ゆっくりと温もりましょう。

沐浴の目安は10分から15分程度がよいといわれています。

⑥かけ湯をする

一人で沐浴をする時に一番困るポイントがあがり湯です。

ベビーバス用のネットを利用すると、両手が使えるようになるので簡単にできます。

赤ちゃんがベビーバスに入っている状態でお湯を抜いていき、体がネットで支えられている状態のままかけ湯ができます。

ハンモックのように赤ちゃんの体を支えてくれるのでとても便利です。

ベビーバス用のネットがない場合は、ベビーバスのトレイになっているスペースにお尻を乗せます。

お尻がついていれば、片手で支えることができるのでかけ湯ができます。

洗面器に用意していたお湯でもよいですが、きれいにかけ湯するためにはシャワーが便利です。

シャワーの水圧が強い場合は手でシャワーを塞ぎ水圧を弱めて使用します。

この方法なら後頭部や下半身もしっかりとかけ湯ができます。

ベビーバスにお尻を乗せるスペースがない場合は、ひっくり返してうつぶせ状態にすると片手で支えることができるのでかけ湯ができます。

沐浴の手順

⑦あがりと拭き取り

あがり用のスペースのバスタオルの上に赤ちゃんを置き、拭き取ります。

タオルでゴシゴシと拭くのではなく、やさしく拭きましょう。

お股の水分はしっかりと拭かないとオムツかぶれの原因になるので気をつけましょう。

赤ちゃんの頭は頭蓋骨がくっついていなくやわらかいのでやさしく拭きましょう。

沐浴の手順

水分をしっかりと拭きとった後は、着替えスペースに移動します。

移動したらすぐにオムツをしておきましょう。

沐浴後はうんちやおしっこが出やすくなっているので、素早くオムツをするのがポイントです。

沐浴の手順

一人で沐浴するためのコツ

準備が大切

沐浴を一人でするためには準備がとても重要です。

一人の場合は、沐浴の最中に「ガーゼを忘れた」「着替えを置いてない」などで気づいても取りに行くことができません。

全ての準備をし、再度、頭の中でシュミレーションをして、忘れ物がないか確認します。

準備をきちんとできていれば、一人でも簡単にできるようになります。

神経質にならない

「お湯の温度は大丈夫かな?」「何で泣いてるのかな?」「顔にお湯がかからないように・・・。」などあまり神経質にならないことが大切です。

一人で不安だとは思いますが、大人も赤ちゃんもすぐに沐浴に慣れます。

細かな事を考えすぎて、恐る恐るしていると赤ちゃんにも不安が伝わります。

恐がらずに自信を持ってダイナミックに沐浴をしましょう。

病院で沐浴指導をしてくれた助産師さんも「赤ちゃんは溺れなければ大丈夫」と言っていました。

頭と首をしっかりと支えていれば、多少、顔にお湯がかかろうが問題ありません。

大きな声で泣きだしても動揺せず、手早く洗ってあげましょう。

毎日同じ時間帯に入る

沐浴は朝がいいのか?夜がいいのか?と悩む人がいますが、いつ入っても良いです。

朝でも夜でも良いですが、入る時間帯を決めたら毎日同じ時間に入ることが大切です。

毎日同じ時間に同じタイミングで沐浴をすることで赤ちゃんの生活リズムがつきます。

同じ時間に入ることで、沐浴中にいつも泣いている赤ちゃんも泣かなくなります。

赤ちゃんも慣れて習慣になるので、「そろそろお風呂かな?」と感じとるようになります。

まとめ

沐浴の目的はゆっくりをお湯に入ることではなく、洗うことが目的です。

抵抗力が弱い新生児の感染予防や皮膚を清潔に保つことが目的です。

素早く洗い流ししてあげて清潔な状態を保ってあげましょう。

一人で沐浴をマスターし上達するには、脱衣・あがり・着替えの3つスペースを確保することと、かけ湯がポイントになります。

スペースを確保しかけ湯ができれば、一人でも問題なく沐浴をすることができます。

沐浴は1ケ月程度しかない、貴重な経験です。

1ケ月を経過すると大人と一緒に湯船に入れるようになります。

生まれて1ケ月の時間を大切にし、赤ちゃんとコミュニケーションをとりながら大人も楽しむことが大切です。

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