お正月が明けて、食べる七草粥。
保育園や幼稚園などでも食育の一環として、給食のメニューに取り入れているところもあります。
子どもにとって七草粥を食べる意味はよくわかりません。
野菜が入っているおかゆは子どもが好んで食べるメニューはないので「なんで食べるの?」と疑問に思います。
大人が七草粥について理解し、子どもにわかりやすく説明できるようにしておくことが大切です。
七草粥って何?
七草粥はお正月が明けた1月7日の朝に、無病息災を祈って、7種類の野菜をおかゆに入れて食べるおかゆのことです。
元々は中国の風習で、春の七草をおかゆと一緒に煮込んで食べ、「1年間病気やケガをせず過ごせるように」と願いを込めて食べます。
神に供えるとともに家族で食べて、万病・邪気を払う為に行われた行事でした。
五節句の行事の1つで人日の節句にあたります。
ひな祭りや七夕と同じ節句の1つになります。
春の七草の種類は?
- せり
意味:競り勝つ
効能:食欲増進・健胃
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- なずな
意味:撫でて汚れを除く
効能:利尿・解熱・下痢止め
- ごぎょう
意味:仏の体
効能:せき止め・去痰
- はこべら
意味:繁栄が広がる
効能:歯痛・腹痛
- ほとけのざ
意味:仏の安座
効能:食欲増進・健胃
- すずな
意味:神を呼ぶ鈴
効能:消化促進・せき止め
- すずしろ
意味:汚れのない清白
効能:消化促進・せき止め・利尿
子どもへの説明方法
七草粥を食べる由来や意味などを説明するのはとても難しいです。
無病息災や中国の行事と言っても意味が分かりません。
子どもたちに伝えたいことだけを簡単に説明することが大切です。
・七草の意味と効能を教えてあげる。
・七草粥には、お正月のごちそうで負担がかかった胃腸をいたわる役割があること。
・1年間、元気で過ごせるように神様に感謝しながら残さず食べること。
子どもに伝える例文
「お正月においしい食べ物をいっぱい食べてお腹が疲れているから、七草粥を食べて、お腹を休憩させてあげよう。」
「七草粥を食べたら、今年も元気に暮らすことができるよ。」
「全部食べると風邪をやっつけてくれる魔法の野菜だよ。」
まとめ
七草にはビタミンA・B・C、カルシウム・ミネラルなどが豊富に含まれているので栄養満点です。
正月明けからはスーパーなどで、七草セットで販売されているので、自宅でも簡単に調理することができます。
子どもが好まないメニューでも食育として七草粥に興味を持てるいい機会になります。
ひな祭りや七夕と同じような行事として子どもに興味を持ってもらいましょう。
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