子どもの事故で病院へ行く判断がとても難しいのが頭部の怪我です。

つかまり立ちや歩き始めの乳幼児期には転倒して頭を打つことがよくあります。

幼児期になると動きが活発な分だけ頭部の怪我をすると傷が大きく出血することがあります。

新米ママ・パパにとって子どもが頭を打った時はパニックでどう対処したらいいのかわからない事があります。

救急車を呼んだ方がいいのか、そのまま様子を見た方がよいのか判断に迷います。

そんな時にきちんと冷静な対応ができるように知識をつけておく必要があります。

ここでは頭部の怪我をした時の応急処置方法と救急車を呼ぶ判断基準を紹介します。

頭を打った

頭部のケガの危険性

頭の皮膚は血管がたくさんあり、ケガをした時に傷の大きさの割には出血が多くて驚くことがよくあります。

頭蓋骨、脳膜、脳に傷が達していなければ傷そのものはすぐに命にかかわるものではありません。

それでも出血が多いとショック症状を起こす危険があります。

体のバランス的に頭が大きい子どもは大人より転倒したり、どこかにぶつけることがよくあります。

子どもはすぐに走りたがり、転んでしまいます。

転ぶときには手がすぐに出ないことが多いので頭を直接打ちつけてしまいます。

口で症状を伝える事のできない0歳~2歳頃の子どもは特に注意が必要です。

言葉で伝えることができない分、発見が遅れたり、対処が遅れることがあります。

頭を打った時の対処方法

安静にして様子をみる

頭を打った時によく聞く対処方法としてすぐに泣くか泣かないかを確認するというものがあります。

言葉で伝える事ができない子どもの観察ポイントして、泣くか泣かないかはとても大切です。

頭を打ったら、まずは泣いているか泣いていないか確認しましょう。

  • 頭を打ってすぐに泣き出した
  • 15分くらいで泣き止んだく
  • 顔色も悪くない
  • 吐き気もない
  • よく食べたり飲んだりしている
  • いつもと変わりがなく機嫌がいい

この場合は、まず心配がないと思いますが様子をみるようにしましょう。

出血しているときは止血をする

頭を打って出血している場合は、止血する必要があります。

ガーゼやハンカチなどで直接傷口を押さえてしばらく圧迫します。

これは直接圧迫止血といい、止血をするための基本的で確実な方法といわれています。

包帯を少しきつめに巻くことも同様で圧迫して止血することができます。

出血が多い場合は、医療機関へ連れて行くようにしましょう。

冷やして様子をみる

頭を打つとよく、たんこぶができます。

たんこぶも小さく固いたんこぶの場合は冷やして様子をみます。

保冷剤などをタオルでくるんで打った場所を冷やします。

大きなたんこぶや打ち付けた箇所がブヨブヨと腫れてきた場合は、医療機関へ連れていきましょう。

数日間、よく観察する

医療機関へ連れて行った時も自宅で様子をみる時も数日間は、子どもの様子をよく観察しましょう。

頭は後からダメージがでてくる場合もあるので、数日間は安心できません。

いつもと変わった様子があれば、すぐに医療機関へ連れて行きましょう。

119番通報する目安と判断基準

子どもが頭を打った時に救急車を呼ぶタイミングや判断はとても難しいです。

脳への損傷などが考えられる場合もあるので、早急な判断が必要になります。

次のような症状がある場合はすぐに救急車を呼ぶ必要があります。

  • 意識がない
  • 吐く
  • 目つきがおかしい
  • 呼吸がみだれている
  • けいれんがある
  • 手や足を動かせない
  • 耳・鼻・口などから血液や液体の流出がある
  • 頭痛・発熱がある
  • 顔色がひどく悪い

119番通報してからも救急車が来るまで様子をきちんと観察し、場合によっては止血や気持ちのケアをしながら救急隊を待ちましょう。

落ち着いて手当てをおこない、救急隊に適切な症状と経過を伝えることが大切です。

まとめ

乳児期の頭部へのケガは家の中で発生することが多いです。

机の角で打ったり、上から物が落下して頭を打ったりします。

家の中は子どもが安全に過ごせる環境づくりをする必要があります。

つかまり立ちや転倒が多くなる時期にはやわらかいマットを敷いたり、滑り止めを使って物が動かない様にすることも大切です。

幼児期になると外で遊んでいるときに頭を打つことが多くなります。

バランスバイクやキックボードなどの乗用玩具で遊ぶときにはヘルメットをするように心がけましょう。

自転車に乗るときにも必ずヘルメットを着用することが大切です。

子どもを自転車の前や後に乗せるときには、自転車に乗せたまま離れることがないようにしましょう。

子どもが頭を怪我しないためにも普段から子どもへの安全対策を考えることが必要です。

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