一人で靴ひもが結べない子どもに簡単な蝶結びの方法がないか調べていました。
蝶結びについて調べているとイアンノットという結び方にたどりつきました。
イアンノットはスポーツ選手などが使うヒモの結び方で「ほどけない靴の結び方」といわれています。
「ほどけないなんて子どもにピッタリな結び方!」と思い靴ひもを結んでみました。
イアンノットを試してみると「結び目が蝶結びと同じでは?」と思いました。
同じようにイアンノットと蝶結びの違いがわからない人や気になる人がいると思います。
今回はイアンノットと蝶結びの違いが何なのか調べてみました。
イアンノットの結び方
①左のヒモが上、右のヒモが下になるように交差させて一度結びます。
②左右に輪っかを作ります。
※左のヒモは手前に、右のヒモは奥側にたらすように輪っかにします。
③輪っかを重ね合わせます。
※矢印部分を持ち、左右の輪っかそれぞれを反対側にくぐらします。
④くぐらした輪っかの先端分を外に向かって引っ張ります。
⑤そのまま結び目ができるまで引っ張ります。
※輪っかの大きさが左右対称になるように調節しながら引っ張ります。
⑥引っ張りきって結び目ができれば完成です。
蝶結びの結び方
①最初の結び目はイアンノットと同じ結び方です。
②右側のヒモで輪っかを作ります。
③左側のヒモを輪っかの中心部分をかぶすように手前に持ってきます。
④手前に持ってきたヒモを右側のヒモの下にできた輪の中に通します。
⑤左右の輪っかを外へ引っ張ります。
⑥引っ張りきって結び目ができれば完成です。
イアンノット蝶結びの結び方を比べる
蝶結びとイアンノットの結び方を工程ごとに比べて結んでみます。
イアンノットは輪っかを二つ作るのに対して蝶結びの輪っかは一つです。
輪っかを左右に引っ張る工程ではイアンノットの方はきれいな輪っかのままです。
蝶結びは輪っかの形が崩れるので形を整えながら引っ張ります。
イアンノットは左右の輪っかが同じサイズのままです。
蝶結びは輪っかのサイズが少し異なっています。
イアンノットは微調整などをしなくてもキュッと結ぶだけできれいになります。
蝶結びは左右の輪っかを微調整しながら形を整えなければなりません。
イアンノットと蝶結びの違いは?
イアンノットと蝶結びの完成した結び目をみるとどちらも同じです。
ほどけない結び方といわれるイアンノットですが、出来上がりは蝶結びとまったく同じです。
異なる点としては
- 結び目ができるまでの結び方(工程)が違う
- イアンノットは輪っかが左右対称になりやすい
- 蝶結びよりイアンノットの方が素早くできる
- 蝶結びは形が崩れやすいので微調節が必要
結び目(できあがり)は同じで結ぶ工程が違うということだけのようです。
なぜイアンノットはほどけないの?
できあがりが同じなのになぜイアンノットはほどけないのかとても不思議だと思います。
イアンノットと蝶結びを何度もやってみると確かにイアンノットの方がほどけない気がしました。
蝶結びは輪っかが一つからスタートした結び方になります。
輪っか一つなので左右に引っ張るときに力の加わり方が分散してしまいます。
左右の輪っかを何度も調節しては引っ張りを繰り返しながら結んでいきます。
それに比べてイアンノットは輪っかを二つ同時に引っ張るので同じタイミングで同じ力が加わります。
同じ結び目でも結び目が少し小さくなります。
結び目が小さいという事はそれだけ力が加わり、きつく締まっているという事になります。
左右対称に結べているので、ほどけにくいという事になります。
まとめ
子どもに教える結び方としては蝶結びよりイアンノットをおすすめします。
子どもには蝶結びの方が簡単なように思いますが、実は蝶結びは気づかないうちに微調節を多くしています。
輪っかのサイズを左右対称にしようと引っ張ったり緩めたりを繰り返します。
イアンノットのやり方は覚えるに少し時間がかかり最初はできないと思います。
それでも子どもは何度かやって慣れればすぐにできるようになります。
調節が必要なく一回でギュッと締めることができる結び方は子どもに向いています。
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