子どもに教えるお箸の持ち方と練習方法の紹介です。

誤った持ち方や使い方をしている子どもが非常に多いお箸ですが、変な癖がつく前にきちんとしたお箸の持ち方を身につけなければなりません。

保育園などでは3歳頃からお箸のトレーニングが始まります。

子どもにお箸の正しい持ち方を教える前に、やってはいけない持ち方、使い方、マナー、タブーを教える必要があります。

子どもは知らず知らずのうちにやってしまっている場合があります。

まずは間違った持ち方や使い方を大人がきちんと理解しておきましょう。

 

間違ったお箸の使い方

お箸の間違った使い方やタブーは数多くあります。

中でも子どもがよくするお箸の間違った使い方をピックアップしています。

  • 移り箸

一度取りかけて、箸をつけたが、他の料理に箸を移す事。

  • 迷い箸

料理を取るときにどれにしようか迷い、料理を動かす事。

  • 舐め箸

箸をなめる事

  • 違い箸

種類の違う異なった箸を使う事。

  • かみ箸

箸を噛む使い方の事

  • 立て箸

ご飯盛りに箸を突き刺して立てる事

  • くわえ箸

箸を口に加えたまま食器を持ったりする事

  • 刺し箸

料理を箸で突き刺して食べる事

  • たたき箸

食器やテーブルを箸でたたく事

 

一度にたくさん教えても子どもは理解するのが難しいです。

子どもの年齢に応じて少しづつ教えてあげる方が効果的です。

3歳の時には、たたき箸と舐め箸、4歳にはかみ箸と刺し箸、5歳には移り箸や迷い箸などを年齢に合わせて教えていきましょう。

お箸のよくない持ち方

  • 握り箸

お箸を使いはじめたばかりの子に多いのがこの持ち方です。

お箸をギュッと握ってしまうような持ち方になります。

箸を動かすことができないので流し込んで食べるようになります。

  • Xクロス箸

クロス箸は上のお箸が下にいってしまう持ち方です。

お箸に使い慣れてきて頃によくなり、小さなものをつかむことができません。

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お箸の正しい持ち方と練習方法

間違ったお箸の使い方が理解できれば、正しい持ち方を覚えていきましょう。

間違ったまま癖がつくと修正することが難しくなります。

できる限り早い段階でお箸の持ち方を矯正するようにしましょう。

子どもは最初からお箸を2本持つことは難しいので1本から練習しましょう。

鉛筆を持つよう親指と人差し指と中指で軽く持ちます。

親指は人差し指の爪の横にあたるように持ちます。

お箸の持ち方

薬指と小指を反対の手でおさえて、曲げ伸ばしの練習をしましょう。

親指の関節が曲がらないように注意しましょう。

もう1本のお箸は親指と人差し指の間にしっかりと挟みます。

薬指の爪の横で固定し、しっかりと支えます。

お箸の持ち方

お箸は基本的に上の1本しか動かさないので、上の1本を動かす練習だけで上手になります。

お箸の持ち方は大人でもきちんとできていない人は多いです。

大人になってから恥ずかしい思いをしないためにも幼少期に正しく身につけておく必要があります。

お箸が正しく持てるとお米など小さなものでもきちんとつまんで食べれるようになります。

食材を一つ一つ味わって食べることができ、流し込むような食べ方をしなくなります。

お箸の持ち方

お箸を上手に持つためのコツ

3歳までにも練習できる

お箸のトレーニングを始めるのは3歳頃からが一般的です。

お箸のトレーニングはお箸ではなくスプーンでもできます。

スプーンを持って食べれる1歳頃からでも練習ができます。

スプーンの正しい持ち方は鉛筆持ちになります。

お箸の持ち方

この持ち方がきちんとできていれば、スムーズにお箸に移行することができます。

お箸のトレーニングをしているが、握り箸から進歩がない場合は一度、スプーンに戻り、鉛筆もちでスプーンを練習するところから始めましょう。

自分に合ったお箸を選ぶ

お箸を選ぶときのポイントは自分に合ったサイズのお箸を選ぶことです。

自分にあったサイズの測り方は、まず自分の手の人差し指と親指をL字にします。

人差し指と親指までの直線サイズの1.5倍のサイズのお箸が適切なサイズと言われています。

お箸の持ち方

子どもの手に合ったお箸を準備してあげましょう。

先端にはザラザラとした滑り止めがついているお箸が掴みやすくてよいです。

子どものやる気が大切

お箸の持ち方は1日2日でできる事ではありません。

2歳までのスプーン、3歳から5歳頃までトレーニング、6歳頃からきれいな持ち方になります。

大人が急いで無理やり教えると子どもはお箸を持つことが嫌になります。

子どものやる気がないと上達はしません。

スポンジを小さく切ったものやおもちゃなど掴んで競争したり、遊びながら身につけることも大切です。

お箸でつかむのが楽しいという感覚になれば上達するのも早いです。

子どもの気持ちに寄り添い、根気よく付き合ってあげることが大切です。

まとめ

日本の食文化に欠かすことのできないお箸ですが、低価格で大量生産されたお箸や割り箸などが普及によりお箸の大切さが薄れてきています。

お箸はただの2本の棒ですが、指と同様で体の一部として働く万能な道具です。

お箸の持ち方は全世界共通で、一番使いやすい持ち方になります。

日本の伝統ある食文化を大切に、おいしく楽しんで食事ができるように子どもたちに伝えていきたいと思います。

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